ポラスグループの取り組み

  • 2021/01/14

千葉県流山市主催の『第6回流山市景観賞』にて景観賞を受賞しました。

ポラスグループ中央グリーン開発(株)の「パレットコート流山セントラルパーク フラグメンツ」が、千葉県流山市主催の『第6回流山市景観賞』街並み部門で景観賞を受賞しました。
 
流山市景観賞とは・・・
良好な景観の形成に寄与していると認められるのものを表彰することにより、景観に対する市民意識の高揚を図ることを目的として、歴史的・文化的な建築物や街並みなど、市の良好な景観を募集するもので、街並み部門の審査基準に関しては「にぎわいや交流の拠点となる街並みの空間を創出している事」・「植栽などにより緑が連続して見えるような空間を創出している事」・「落ち着いた建築物等の形態意匠により、安心で、親しみが感じられる街並みを創出している事」・「歴史的・文化的景観を創出している事」の4点において優れた街並み景観を創り出す住宅地に贈られるものとなります。
◆第6回流山市景観賞HPはこちら(クリックで流山市のHPへ移動します)

第6回流山市景観賞受賞「パレットコート流山セントラルパーク フラグメンツ」

(クリックで詳細をご覧いただけます)
※こちらの物件は完売をいたしました。


  【流山市からの講評】
・区域内の街路は、連坦する家屋がセットバックしていることで程よいスケールの空間を生み出しており、地域のコミュニティに寄与する
・周辺にある既存の緑と当該住宅敷地との新規の緑のつながりが意識された植栽整備となっており、隣接する住棟と住棟との間から視線がぬけると、その先に既存樹林がアイストップとなり、流山が元来有する「緑のつながり」が視認できる
・個々の戸建住宅に対して、積極的に通りに対して開く設計をすることで、道路空間と一体となった明るく開放的な団地の空間を生み出している
・グリーンチェーン認定を取得しており、数年すると建物周囲の植栽が豊かに茂り、更に流山らしい緑の中のコミュニティができ上がっていくことに期待する


  【プロジェクト設計担当:阿野 翔大社員コメント】
 時代により、人々のつながり方は刻々と移り変わってきました。かつての日本は、住戸から通りに対して住まい手の気配が表出し、お互いを気に掛け合いながら緩やかに関係性を紡いできましたが、昨今、互いのプライバシーを尊重するあまり、人々の暮らしや住宅、コミュニティは次第に閉鎖的となり、近隣住人との関係性はどんどんと希薄になっています。更に、日々進化を続けるテクノロジーの発展は、これまで人の力に頼っていた物事の代替となり、結果、物事を誰かに頼んだり、頼まれたり、人々の協力し合う機会や必要性を奪っていくかもしれません。
 本計画では、31棟の住戸が「通り」に対し、開きながらも閉じることができるグリーンチェーンによる植栽の連環や、日本人が本来備えていた縁側や土間のような中間的領域を持つことにより、連綿と培われてきた日本人の共助のコミュニケーションの在り方を見つめ直し、情景を育む断片=FRAGMENTSが生まれ、そしてこれからの未来へその豊かな関係性を堆積していくことを目的として計画をしました。
 今回、流山市より中間領域としての植栽計画や縁側等による街との調和及び自発的コミュニティーの醸成に対して評価をいただけたようで大変嬉しく思います。不確実で不安定な社会において、日本人が従来あたりまえに考えていた常識がどんどんと変容していきます。その中で、変えるべきものと変えてはいけないものは何か。私は、このような時代だからこそ、日本人が長い時代の文脈の中で培い、醸成をしてきた身体的なコミュニティーを残していかなければならないと考えます。かつて路地空間においてあたりまえにあった、近隣住人同士のコミュニティー、互いをゆるやかに意識しながらも適度な関係性を育む情景、中間領域である縁側や土間を介した井戸端会議や近隣住人同士の何気ない会話、おじいちゃんと将棋をしてみたり日向ぼっこをしてみたり、そのようなあたりまえにあった情景を新しい時代にもしっかり残していきたいと考えます。