ポラスグループの取り組み

  • 2020/02/13

ウッドデザイン賞2019優秀賞「林野庁長官賞」『低温乾燥による国産杉材の付加価値向上プロジェクト』を受賞(グループ初)いたしました。

 ポラスグループ 株式会社中央住宅(本社:埼玉県越谷市、代表取締役社長:品川典久)では、この度、全国森林組合連合会、東京大学大学院薬学系研究科、株式会社モリアンとの4者共同による、国産杉パネル「SUGINOKAスギノカ」のコラボ開発プロジェクト『低温乾燥による国産杉材の付加価値向上プロジェクト』が、ウッドデザイン賞2019において、413点の応募作のうち上位10点に入る優秀賞「林野庁長官賞」を受賞(※)しました。ポラスグループではこれまで、本件を含め8件がウッドデザイン賞を受賞しており、今回の優秀賞「林野庁長官賞」は初受賞となります。※4者共同受賞、ソーシャルデザイン部門コミュニケーション分野

 ウッドデザイン賞は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。これによって“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。
◆ウッドデザイン賞公式HP https://www.wooddesign.jp/

審査員講評
森林組合、製材・建材メーカー、住宅メーカーの共同による「川上から川下」で個々の強みを相互補完したプロジェクトであり、国産材の高付加価値化戦略として社会提案性が高い。大学の薬学系研究室との連携によって、香りなどの木の効能のエビデンスも準備され、消費者メリットを明らかにした点も優れている。


■デザインパネル「SUGINOKAスギノカ」の特徴」
【表面積の拡大と軽量化を計り、汎用性のあるデザイン】
杉板材の表面積を広くし、導管を露出させることで効率的に香りを引出し、凹凸のあるデザインで光の陰影を創ることができます。背面もスリットを入れることで、空気の流れる場所をつくり、変形防止をしています。杉自体に厚みは残しながら、軽量化を図ることで、使い勝手良く、デザイン性と施工性を兼ね備えています。
【呼吸を続ける「生きた木」】
木の細胞は多孔質であり、周囲の環境に合わせて「呼吸」を続けます。室内の水分を吸ったり吐いたりする調湿性能は、快適性を維持する役割を担います。精油成分を残した低温乾燥材は、その放出の際に、香り成分も一緒に吐き出します。豊かな香りは、呼吸をし続けることで出続ける。つまり「生きた木」であることは重要なポイントとなっています。

「SUGINOKA」を壁、天井、キッチン廻りに配したコンセプトハウス

表彰式の様子(写真中央:中央住宅 戸建分譲設計本部 課長 古垣雄一)

表彰式の様子(写真中央:中央住宅 戸建分譲設計本部 課長 古垣雄一)

表彰式後のセッション様子

デザインパネル「ステップ」

デザインパネル「ジャゲット」

デザインパネル「ストライプ」