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 10年程前に住宅ローンを組んだ方から、「将来金利が上がると思って固定金利にしたけれど、今の方が低金利なので、借り換えたい」「金利優遇期間が終了し、来月から金利が上がるので、借り換えを検討したい」という相談を受けることがあります。住宅ローンを借り換える際は、手数料などの諸費用を支払う必要がありますが、諸費用を払っても借り換えるメリットが高い3つの条件として「金利差1%以上」「ローン残高1000万円以上」「返済期間10年以上」が挙げられます。けれども、最近は諸費用も安くなってきたので、3つの条件に当てはまらなくても、借り換える価値がある場合があります。 図表【Aさんの借り換え例】をご覧ください。諸費用にかかる約70万円を支払っても、借り換えることで、合計約140万円以上節約でき、そろそろ気になっていた、水回りのメンテナンスを含むリフォーム費用(140万円)に充てることも可能なことが分かりました。また、リフォーム代も含めて借り換えた場合でも、毎月の返済額は、借り換え前よりも少なくなります。ある程度手元資金を残しておきたい方にとっては、心強いですね。 なお、借り換え条件は、金融機関によって異なります。金利だけでなく、諸費用や借り換え額、返済期間等、皆さんのライフプランに合わせて、効果的な借り換え方法を見つけてください。ハウスメーカーでも、借り換えのセミナーや相談会等を開催している場合がありますので、活用してみてはいかがでしょうか。新築の家を購入して10年。住宅ローンは借り換えるべき?FPオフィス Life & Financial Clinic共同代表、AllAbout「ふたりで学ぶマネー術」ガイド。相談や講演、執筆を通し、「理想のワークライフ&マネーバランス」を実現する支援を行っている。著書に『30代夫婦が働きながら4000万円の資産をつくる考え方・投資の仕方』(明日香出版社)がある。平野 直子(ひらの・なおこ)ファイナンシャルプランナーCFP®本連載では、住まいのお金についての疑問を解決します! 最終ページにあるアンケートはがきにご質問をご記入の上、お送りください。住宅ローンの専門知識を持ったポラスのローンコンシェルジュにご相談ください。開催中!!「“リフォーム資金セット型借換ローン”web相談会」借り換えで節約してリフォーム代を捻出!連 載平 野直 子2Q今回の質 問ライフプランに合わせて効果的な借り換えを家のマネー対策ご質問をお待ちしています!●リフォーム費用140万円を含めた2,300万円を借り換え※諸費用約70万円を支払っても140万円以上節約できる。※端数処理によって、実際の金額と異なる場合があります。当初借入額借換額現在の住宅ローン残高残り返済期間現在の金利毎月の返済額毎月の返済額返済総額返済期間変動金利型2,800万円35年約2,160万円2,160万円¥86,386¥25,915,873返済総額¥79,223¥7,163¥2,148,893¥23,766,98025年返済期間25年優遇適用後1.5%借換後金利借換額毎月の返済額返済総額返済期間借換後金利Ⓐ-Ⓑ=優遇適用後0.775%2,300万円¥84,358¥25,307,43225年優遇適用後0.775%(店頭金利より全 期間1.0%優遇)﹇借換前Ⓐ﹈﹇借換後Ⓑ﹈Aさんの借り換え例10vol.9

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